歩もう歩こう

山のことメインで、たまに他のこと

登山教室岩コース実技#2

所属している山岳会の登山教室岩コースの2回目の実技講習に参加。7月も終わりに近づいているのに梅雨明けしない関東地方。おまけに温帯低気圧からの台風が関東に接近のニュースもなんのその、明け方までの雨はやみ、青空の下での講習会でした。

今回は、先生からお題は支点構築。個人メモなので面白要素はゼロですが、山岳会の講習会に興味のある方はコメントください。

 

f:id:walkinghide:20190728145845j:plain

参加メモ

2019/07/27
場所                 日和田山男岩 (最寄り西武池袋線高麗駅)
主任講師&講師  2名
受講者                10名
天気                    晴れ(明け方までの雨で岩は濡れている)

目次

 

1.フリクションヒッチを使った登攀

前回習ったフリクションヒッチを使った岩山の登攀練習

まずは、各自が用意した8mmのプロージックコード使ってダブルフィッシャーマンノットでロープスリングを作成。クレムハイストやオートブロックで上から巻いたり、下から巻いたり、巻き数を調整したりそれぞれで工夫して安全に。効き目のある状態を確認しながら作業をして行く。ハーネスにつけたら、すぐに登らずにちゃんと効き目のほどをみないと、いざという時に滑っちゃう。これ最悪。逆に巻きすぎると登る時に時間がかったり、引き上げるのに両手の併用が増えて、安全のためなのに、落下の原因。何事も塩梅が大事。1名が講習中に転倒があったが、きちんとフリクションが聞いて墜落が防げた。タイブロックのような器具もあるが、いつも持っているとは限らないので、いつでも安全に利用できるようにしておきたい。

フリクションヒッチを持って引き上げるときは、巻いてあるところの下をもち、降りるときは、上を持つ。決して巻きつけてあるところを握らない。握っていると落下した時に、握りしめてしまって止まらない。本能的なことだから気をつけなければ。

 

主任講師からは、これ以外にバックマンというカラビナを併用したフリクションヒッチも紹介された。アッセンダーのように持ち手がしっかりしてくるので、良さそうだが、メインロープとの相性もあるので利用はしなかった。

フリックションノットにつけた環付カラビナとハーネスとの間はスリングで接続することになるが、この長さは手の長さというかあげたい量で選択する。今回は60cmのスリングを半分に折り返して使ったが、ちょっと短かった。120cmでは長すぎる。90cmのものを購入するかなぁ。

2.支点構築

スリングをセットする前に、アンカーリングカラビナをセット。ゲートを上からかける。ゲートが岩側にあたるとゲートが開いてしまうリスクを避けるため。ゲートの向きについては説明があったか覚えてない。外側って考えるのが普通かな。今後聞いてみる。支点構築箇所に到着したら

  1. PASを使ってセルフビレイ
  2. 別のアンカーにカラビナかヌンチャクをかけて、登って来たロープを使い、クローブヒッチで、ビレイのバックアップをとる。
  3. 支点構築の作業に入る。

1.2.が先で、作業はその次。これを怠ってはいけないと説明を受ける。まずは安全確保。また、支点を構築する場所は、前後に狭い場所が一般的(らしい。行ったことない)なので、ビレイの長さが十分に取れるとは言えないし、その環境下でセカンドのビレイをし、ロープを手繰るという作業をする。なかなか慣れないことばかり。

セカンドのビレイをするときは、ガイド機能付きのルベルソやATCガイドを利用する。この手順は参考として行ったが、まだリードもマルチにも進んでいないので、今後の課題。

流動分散

リングが並行した場所にある状態で、流動分散から説明を受ける。片方だけをねじってカラビナをかける。言ってみればそれだけ。そもそものアンカーがしっかりしているときはこれで問題ないみたい。ただ、しっかりしているかどうかは経験と経験からの勘に頼るところ。強度を測ることはできないから。

固定分散

アンカーの強度が、少し弱そうなときは、固定を選択する。カラビナにつけるところはクローブヒッチ以外にも、エイトノットなどもあり。その場の状況で判断ということらしい。

岩のゲレンデであれば、アンカーがしっかりして方だから流動分散で良さそうだが、沢登りやアルパインだとそうもいかないんだろうなぁ。しっかり復習。

ゲレンデ下での練習のあと、実際の男岩にかけたトップロープでの支点を見に行く。理論とサンプルとでは、結構違うことに驚かされる。支点をつくる知識と技術は違うもの。実践あるのみと思う。装備も全然足りない。アンカーはトップロープカラビナの場所から3mくらい離れたところにある。240cmのスリングを1本ずつかけて、さらに120cmスリングで延長。延長箇所にはしまっても解きやすいようにカラビナを差し込んである。2点のアンカーから支点をとっているが、さらにバックアップを1本別のアンカーから取っている。最悪の事態を防ぐため。ロープのかかる環付のロックは、互い違いにすることを基本で習うが、外岩だと岩の接触でゲートが開いてしまうことのリスクを避けるため、岩の方向にゲートを持ってこないように設置していた。理にかなっていると思う。100%の安全がないことをこの前別の研修で話していた講師がいたが、100%でないなかで、どの方法がそのとき最前か考えて行動をとっている。自己流ではなかなか達せない領域だと再確認。親子ほど離れている主任講師の知識と経験には脱帽。

3.その他

 来週の課題、懸垂下降の前振り。トップロープの支点の場所から、経験者の方が懸垂下降のシステムの作業を見せてくれた。最初に懸垂下降をする人は、下の状況がわからないことを回避するため、バックアップをとってからビレイデバイスを装着。バックアップは、ここでもオートブロックなどのフリクションノットを利用。確実に止まることを確認した上で、作業を進める。下に落としているロープを持ち上げて、足で踏みたくなるところだが、バックアップを作っているので、引き上げればタルミができる。なるほど・・・。でもセカンド以降は、どうやるんだろう。次回聞いてみる。

 環付カラビナ、120cmダイニーマスリングなんかが少し足りない。自立した登山者になるのは、まだまだ装備の点でも不足がある。カラビナはワイヤーゲートが軽くていいんだけど、支点とかはダメなんだな。クリックドローは環付じゃないことが多いけど、1回通過の箇所と、なんども人が使う支点だと考え方は違うんだろう。
1枚ずつもってるカラビナと同じのを買い増しして、枚数を増やすかなぁ。 

変Dのエーデルリッド ピュアスクリュー。まあまあ軽くて、適度のボコボコしてて手に馴染む。スクリューの動きもよし。

EDELRID(エーデルリッド) ピュアスクリュー シルバー ER71770

EDELRID(エーデルリッド) ピュアスクリュー シルバー ER71770

 

たぶん初めて買った環付カラビナ。エーデルリッドとはちがってツルンとしてるけど、肉厚な感じで、クリップしやすい。 

roc'teryx(ロックテリクス) ユタスクリュー グレー GY AKS11096N

roc'teryx(ロックテリクス) ユタスクリュー グレー GY AKS11096N

 

 軽くて、水を含まないスリング。沢にも持っていくからこの辺を揃える。

 

 

というわけで、2回目の実技が終了。
途中お昼を挟んでの講習会となったが、6時から15時までの6時間。あっという間に過ぎていった。

次回の課題は、支点構築の実践と懸垂下降。自分で作った視点で登ることになるので、しっかり復習をして臨みたい。

 

 

PETZL(ペツル) D17AA ルベルソ レッド

PETZL(ペツル) D17AA ルベルソ レッド

 

 

>