歩もう歩こう

山のことメインで、たまに他のこと

ジムトレ

先週コロナ自粛明けで久々にクライミングジムに行ったら、自粛明けということもあるからか、思いのほか楽しくて、昨日有休をとって再びクライミングジムに行ってきました。

所属山岳会のK先輩に付き合ってもらえることになって、会の仲間と3人で、紹介された浦和のエナジーへ。

www7a.biglobe.ne.jp

 

初めに ウォーミングアップでトップロープで4本。足の感覚やストレッチを兼ねて(5.7 x 1, 5.8 x1 , 5.9 x 2)。垂直の壁を登っていきます。へたっぴなので、かぶりの壁は使いません(使えません)

まだまだ初心者なので、念のためK氏からは1ピンだけを使ってクリップの練習を指示される。2つの場所を使って、トラバース気味にゲートの右左、クリップする手の右左を交代し4パターンを行う。そのあとは、1ピン目をクリップできず、グランドに落ちてしまう練習。体への衝撃などを体感します。もちろん下には薄めのゴムマットがあるところですが。続いては、K氏にビレイをしてもらいながら、3ピン目からフォールをした時の練習。ビレイヤを信じて登っているはずですが、やっぱりわかっていても落ちるのは怖い。TRに比べてリードでたぐり落ちは思っている以上に落ちます。実際には、たぐらずにクイックドローから20cmだけハーネスの位置が上にいる状態で、声をかけて落ちているにも関わらず1m以上は落ちています。落ちたときもちゃんと止めてもらえると信じて体制を維持することが大事ですね。もっともっと厳しめの壁を登っていけば落ちることはまーあるわけで、いい体験をさせてもらいました。ロープは痛むけどね。

そんなこんなで、いよいよリードとそのビレイの練習。いつも何気なくやってるリードクライミングですが今回は復習を兼ねて指導してもらいます。K氏にトップロープで確保をしてもらいながら、リードで登っていきます。壁にクイックドローをかけながら、ロープをクリップして登っていく。いやーこの単純なことが数か月の自粛でできなかったから、一つ一つが楽しくてしょうがない。T-Wall錦糸町だと5.9をTRでやっとこ登ってるのに、ここのセッティングは易しめなのか5.9でもテンションかけずにリードで上がれます。気分が乗ってるということで。ここで、3本ほどやったら、別の壁でも繰り返し練習しました。

11時から始めた練習も気が付くと2時。ここでお昼休憩を取りました。

コロナ自粛が緩和されたとて、薬やワクチンがあるわけじゃないので、対策はしっかりです。施設内ではずっとマスクをすることが義務付けられているし、中での食事はできません。食事中はマスクを外すからでしょうね。我々も施設駐車場に止めた車の中で、コンビニごはんを各自で取ることにしました。

午後は、支点構築の復習と懸垂下降のシステムのチェック。

教科書的には支点構築する箇所が強固なら流動分散、そうでもなければ固定分散というが、自分たちが行くようなレベルで、強固ではないようなところは想定していないので、流動分散でいいだろうという説明。カムやナッツ、ハーケンなんかを使うならもう少し考えるところはあると。そうなのでしょう。今の時代自分のレベルにあっていなくても情報だけは、ネットでの開設やYoutubeで知ってしまうが、どのレベルのどの利用を想定しているかがあってなければ過剰な情報はむしろ混乱なのかも。

ボルトの位置にもよるが、スリングの長さも重要だと話を聞きました。
持っているものは120cmと60cm。確かに高さによっては、マスターポイントが高すぎたり低すぎたり。K氏は80cmのを持っていると。いろんな長さが売っているわけだ。装備ひとつひとつに意味があるということですね。それから、支点を作るときにカラビナも大きすぎると、ボルトに通らないのであまり大きくない環付がよさそう。クワッドシステムを事前に240cmスリングで作っておくのも支点構築の時短につながるとのこと。外岩でクライミングするって、いろいろと準備するものや経験が必要だなぁ。。。無事支点構築のおさらいをした後は、ロープアップ、セカンドのビレイの流れ。講習会で一度やってますが、実践ではやってないし、久々なので一つずつ時間をかけて確認。ロープアップでは、はじめにあげてきて、セルフをとったロープにかける時には、少し長めに垂らしていく。そのあとだんだん短くすると、あとで絡まりが少ない。なかなか奥深い。ロープアップが終わったらビレイに入る。ハーフロープ2本を利用したビレイだが、基本は2本同時にロープを上げていく。屈曲によってロープの流れが違うはずなので、セカンドのからの要請で、片方を多めに引き上げたりは臨機応変に。

そんなこんなで、システムの復習、確認をしたら実際の壁で今日の総合練習。
ヌンチャクをかけながら、リードでテラスまで上がります。さらに、上まで上がったら、セルフをとって、支点の構築。セルフはまず、PASで取ってしまいます。そのあとに落ち着いてカラビナ2枚かけて、流動分散。マスターポイントを作ります。そこにハーフロープでクローブヒッチでかけてセルフビレイを取る。そしたら、ビレイヤーにビレイ解除のコール。ロープアップを開始します。ジムの10mの壁ですから、50mのロープアップは結構大変。40mくらいロープアップすると、ビレイヤーからは、ロープいっぱいのコール。
マスターポイントにカラビナをかけ、ルベルソをセットして、セカンドのビレイの準備。ビレイ準備OKのコールをしたら、セカンドをビレイして、セカンドに上がってきてもらいます。テラスもない小さな足場での作業は結構ドキドキ。きちんとセルフビレイに持たれて作業するのかがコツであると。中腰なんかでやったら、腰が痛くなるし疲れちゃう。きちんと体重をあずける。
無事に上がってきたら、セカンドにセルフを取らせる。そのあとは、懸垂下降。セカンドのハーネスから2本のロープを外して、オーバーノット2回で結ぶ。結べたらセカンドのビレイにロープをさばきながら、セルフビレイに振り分けていく。トップのロープのままでもいいかも知れないが、懸垂中に絡んで下りられなくなるリスクを低減。振り分けられたら今度は下に投げるように、1/3ずつ束ねていく。はじめのは肩にかけていく。2つ目は手のひら。3つ目は、そのままセカンドが手に持つ。作った順番の逆で、下に放り投げる。
投げたら、先に降りるほうが下降機(ATC)のセットをする。はじめに、ロープスリングでバックアップを作る。8mmハーフロープだと7mmのスリングでは効きが悪いので、6mmのスリングを利用。4巻程度したら、効きを確かめる。問題なければ、ATCをセットする。セルフビレイがある状態で、再度懸垂のシステム確認をする。ロープをしっかりもって、制動がかかっている状態で、セルフを外して、下降開始。別の人と交代して同じ手順をもういちど最初から。

ここまでやって16時半。長い練習となりました。
初心者のロープワークにお付き合いいただいたK氏本当にどうもありがとうございました。
ちゃんと復習しておきます。

 

 

 

 

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